ソノマの暮らしブログ

センチメンタル・ジャーニー その1

16年前、日本では無名だったカレラ、スポッツウッド、ローレル・グレン、ノールのワイナリーが一緒に日本を訪れました。カレラはいまや、押しも押されぬ有名ワイナリー、スポッツウッドはなかなか手に入らない高級カベルネ生産ワイナリー、ローレル・グレンは地味ながらファンを持つワイナリーになり、そして売却されて、相棒は醸造責任者を辞退、ノールはカリフォルニアの典型的なジンファンデルとちょっと一味違う持ち味をわかってくれる人たちが存在するワイナリーにと、それぞれがその存在感を示すワイナリーへと成長しました。

数ワイナリーが一緒に旅をすると、ライバル意識とか、いろいろあって、表面上は仲良く旅を終えてもそれっきりというのがほとんど。ところがこのグループは最初からすっかり意気投合して、毎年、持ち回りで1年に一度は会って会食を続けてきました。

今回はなんと16年ぶりに「同じグループで日本を再訪問しようよ」という合言葉を実現させて、忙しいスケジュールを調節しあってついに日本最訪問。今回のメンバーは当時11歳だった娘は仕事が忙しくて来られず、代わりにスポッツウッドの12歳と10歳の息子、そしてノールは創立者ではなくて、長男、それに相棒と私、カレラのジャシュ。ユニークな旅となりました。

まずは松島に全員が集合。1年と数ヶ月がたった地震と津波の被災地を全員で訪れました。相棒は半年ほど前にすでに一人で訪問、その当時、回収が遅れていた死体の臭いが記憶に残っているといってました。その当時よりは復興作業が進んでいるけれども、なぜかしら、そのまま放置されている地区もあるというのでその土地も含めて訪れました。津波に飲み込まれて、大きな家の形骸だけが残っている広い住宅地、テレビで世界中に放映された病院と山済みの車、、。体が震えてきました。

訪れても、私たちに出来ることがあるのか、、、。でも訪れてよかったと思っています。


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