ワインが人生を豊かにしてくれたました。

カリフォルニアワインが大好きな(ありがたいです!)日本からのお客様をワイナリーにご案内させていただいた。今年で5回目になる。最初の頃は毎年、ここ数回は1年おきに文字通りワインの買い出しに来られるから、ご夫妻はカリフォルニアワインを飲みはじめて、かれこれ10年になると思う。

この方がカリフォルニアワインを飲まれる量(買う量)は半端じゃない。奥様と毎日一本飲んでいらっしゃる。

ご主人のお話しを聞いて、ほのぼの。

「カリフォルニアワインに出会うまでは、夕食には日本酒を飲んでました。奥さんは日本酒を飲まないから、いつも寂しく一人で飲んでたんです。

あるきっかけからカリフォルニアワインを飲むようになったら、彼女も一緒に飲むようになって、二人で話す時間ができて夕食が大変楽しくなりました。

奥さんが作ってくれる夕食を見て、さて、これにはどのワインを合わせようかと、それも楽しくなってね。夕食が楽しみで、仕事が終わったら、すぐ帰って来るんです。その日の料理に合わないワインを選ぶと、奥さんにピシッと「あわない!」って言われるんだよ。我が家のソムリエとしては、楽しくも緊張するときでもあるわけ。

だからこうして一緒にカリフォルニアワインを買いに来て、彼女の意見と希望も取り入れて買うのがとっても楽しい。

ワインを一緒に飲むようになって、大げさじゃなくて、人生が豊かになったよ。カリフォルニアワインに感謝してます。それに海外のお客さんがいらしたときも、ワインを通していろいろと話ができて楽しい。ナパとソノマのレストランやワイナリーのセラーをいろいろ観察して、家にも800本入るセラーも作りました」

今年は、少しだけ買い方を変えられた。1ワイナリーからいろんな単一畑のワインを買うと、味を覚えきれないというので、シャルドネならこれ、ピノならこれ、というように簡単化して買い求められた。それをケースで買うから、一つのワインについて、かなり飲み込んで味を知り尽くしていられると思う。

ワイン誌の点数とか、土壌がどうの、偉い先生がどいう風にコメントしたかとか、彼は関心がない。自分がおいしい、自宅で食べる食事にマッチして楽しく飲めるか、ワイン好きのお客さんがいらしたときには、こんなのがいいとか、現実的な場面を考えて選んでいらっしゃる。

在庫が無くなったワインは、二人でよく飲むワイン、お客さんに人気のワインだ。そのワインはまた買って帰られる。さらに一つか二つ新しいワイナリーのものもチャレンジされる。

いわゆる高級ワインを日常的に楽しんでいられるので、味はわかる。新しいワインを紹介させていただくときに、こういう意図で造られたワインですと説明すると、ピンと理解される。

いろんなワイン愛好家がいられるけれど、ワインを本当にた楽しんでいらっしゃる方にお会いすると本当に嬉しい。

お互いに元気で、いつまでも一緒にワイン選びを続けていけますように!

 

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